仕事でパソコンは欠かせないツールですが、一日の大半をキーボード作業を行っていると、常にこの筋肉に持続的な筋緊張を強いられます。 また、顎を突き出すような猫背、俯きながらスマホ画面を見続ける悪い姿勢でも、この肩甲挙筋は常に働き続けるので、首肩コリや痛み・肩甲骨周りのコリや痛みだけではなく、頭痛・寝違えなど様々な不快症状を引き起こします。
肩甲挙筋は第1〜4頚椎の横突起後結節から起始して、肩甲骨の上角・内側縁上部に付着します。四角い僧帽筋より深層にあるインナーマッスルです。働きとしては僧帽筋の上部繊維と共に肩甲骨を挙上させます。また、肩甲骨が固定された場合、肩甲挙筋は頚椎の伸展、片方だけが動けば頚椎を側屈・同側回旋させ、他の筋肉と一緒に働いて下方回旋させます。
デスクワークにパソコンは欠かせないものです。タイピングの際は外から見ると腕や指しか動かしていないようですが、常に肩甲挙筋が働き続けています。肩甲骨が固定されると首を伸展させる作用がありますが、猫背であまりよろしくない姿勢が続くと肩甲挙筋に持続的な筋緊張が続きます。 また、肘当てのない椅子でキーボード作業をしていると、腕を支えるものが筋肉や靭帯のみになるので、更に持続的な負荷がこの筋肉や他の筋肉に掛かり、血流不足・低酸素・筋損傷などが起こると考えております。
慢性的な肩こり・首の痛みや頭痛で当院に来院される方は多いので、この筋肉を施術しない日はないといっても過言ではありません。 寝違えでも悪くなりやすい筋肉でもあり必ずチェックいたします。主に肩甲骨の上角部や僧帽筋と重なるところ、首横の筋腹などにトリガーポイントが出来やすく、患者さん自身もそこに圧痛を感じることが多いです。
肩こりや頭痛、首の痛みでお困りでしたら、是非当院の鍼灸やARTによる筋膜施術をお試し下さい。